所 在 |
京都府京田辺市三山木越前 |
ご協力企業 |
橋本不動産株式会社 様
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調査期間 |
H21/02~H21/05 |
発掘面積 |
866㎡ |
南山遺跡について
南山遺跡は主に弥生時代の集落遺跡で、南山城地域では広範囲で拠点的な集落の一つであると考えられています。
発掘調査の内容
時 代 |
発掘した遺構 |
弥生時代 |
竪穴住居跡(円形)×5棟 竪穴住居跡(隅丸長方形)×5棟 竪穴住居跡(隅丸方形)×4棟 竪穴住居跡(後世の削平で不明)×2棟 |
古墳時代 |
土坑×2基 |
近世~近代 |
土坑 |
時 代 |
発掘した出土品 |
弥生時代 |
壺・甕・高坏・鉢・石鏃・石包丁・板状鉄斧 |
古墳時代 |
高坏・須恵器 |
近世~近代 |
青磁・陶磁器・瓦・伏見人形 |
発掘調査の成果
今回の発掘調査では、弥生時代中期集落の住居跡形状が円形のものから、方形のものへと移り変わっていく過程が知ることができる貴重な発見となりました。
京田辺市内の発掘調査でこれだけの竪穴住居跡がまとまって発見されたのは、弥生時代後期の田辺天神山遺跡に次いで2例目となり、弥生時代中期では初めての発見となりました。
また、この付近では弥生時代後期になってからの方形竪穴住居跡が出現しますが、今回は弥生時代中期後半より古い時期での出現となりました。このことは三重県伊勢湾西岸地域の影響を受けたものではないかと考えられます。
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弥生時代の集落跡
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弥生時代の竪穴住居跡
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弥生土器の出土状況
京田辺市教育委員会「南山遺跡現地説明会資料」
京田辺市教育委員会2010『南山遺跡発掘調査報告書―三山木越前地内宅地造成に伴う発掘調査―』京田辺市埋蔵文化財調査報告書第38集 より