京都 遺跡発掘調査 有限会社京都平安文化財 調査のながれ

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過去の発掘遺跡紹介

西山古墳

所  在 宇治市小倉町西山75-8
調査期間 H22/11~H22/12
発掘面積 190.69㎡

西山古墳について

 まず、今から50年程前に土地所有者の方が、土を盛って墳丘を復旧し、今日に至るまで維持管理にご尽力いただいてきたことに、感謝の意を表したいと思います。
 西山古墳は、宇治市小倉町と伊勢田町の境に近い西山の住宅地の中にあります。古くは「マンジュウ塚」や「石のからと」などと呼ばれていました。特に「石のからと」と呼ばれていたことから(からとを漢字表記すると唐櫃となり、空のおひつとなります)、横穴式石室が露出していたと思われます。 南山遺跡は主に弥生時代の集落遺跡で、南山城地域では広範囲で拠点的な集落の一つであると考えられています。

発掘調査の内容

時  代 発掘した遺構
古墳時代 横穴式石室の羨道と玄室の一部分
時  代 発掘した出土品
弥生時代 弥生土器
古墳時代 残念ながら、古墳に関する遺物は見つかりませんでした

発掘調査の成果

 今回の発掘調査で、宇治市歴史まちづくり推進課は、
 「石室の形態が両袖式石室で6世紀後半から7世紀初頭に構築されたと考えられ、石室の大きさから近くにあったムラの長とその家族の墓であると考えられます。」
と発表されています。
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    墳丘の測量風景

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    羨道の測量風景

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    発掘作業風景

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    石室の測量風景

宇治市歴史まちづくり推進課「西山古墳(宇治市小倉町西山75-8)発掘調査現地説明会資料」より

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